日常の疑問

お坊さんは女性でもなれる!修行は大変だけど女性こそお坊さん向き?

お坊さんは、通常、男性の僧侶や尼僧(尼僧は女性の僧侶)を指す日本語の言葉です

しかし、現代の宗教や宗派によっては、女性が僧侶として修行し、お坊さんとして活動することが許容されている場合もあります。

また、日本国外の仏教宗派では女性のお坊さんも一般的で、女性がお坊さんとして修行を行うことは、特定の宗派やコミュニティに依存することがあります。

女性がお坊さんとして活動する場合、その宗派の規則や伝統に従う必要があります。

お坊さんといえば、どうしても男性社会的なイメージが強く、女性が住職になる方法は世間的にあまり認知されていません。

2017年の宗教年鑑の調査によると、女性のお坊さんの人口は全体的に10%前後とされています(宗派によって差はありますが)。

ただ、これからの時代、女性のお坊さんはもっと増えるべきだと個人的には思います。

というのも、住職の主な仕事内容は、人々の悩みを聞き、抱えている問題を解決へと導くことにあるんですね。

平たくいうと、お坊さんとはカウンセラーに近い職業なのです。

お寺に訪れる相談者の中には、若い女性や子育て中のママさんも多く、男性僧侶には聞きづらいデリケートな悩みを抱えている方も多くいらっしゃいます。

その際に、相手が女性のお坊さんであれば、抵抗なく悩みを打ち明けることができるのです。

今回はこれから需要が高まるであろう、女性がお坊さんになる方法についてまとめました。

女性がお坊さんになる方法をステップ式で紹介!

女性がお坊さんになる方法として、いわゆる修行をする必要がありますが、その内容は男性と遜色ありません。

仏教の世界では、お坊さんとしての生き方は、男性だけでなく女性にも開かれています。

女性がお坊さん(尼僧)になるための道のりは、伝統や宗派によって異なる場合がありますが、ここでは、女性がお坊さんになる、一般的なステップを紹介します

1. 自己探求と意志の確認

女性がお坊さんになるには、まず最初に、自分自身の内面と向き合い、なぜ尼僧になりたいのか、その動機を深く探求することから始めてみて下さい。

この段階では、関連書籍を読んだり、現役の尼僧や僧侶との対話を通じて、自己理解を深めることが大切だと思います!

仏教には多様な宗派や伝統が存在しますので、自分の信念や価値観に最も合致する宗派を選ぶことが重要ですね。

その他、各宗派には女性が僧侶になるための異なる規則やプログラムがあるため、事前のリサーチが不可欠と言えます。

宗派を決定したら、修行を行う寺院やコミュニティを探し、訪問や体験修行を通じて、その場所が自分に合っているかを確認しましょう。

2. 入門・修行

女性がお坊さんになるための最初のステップを終えたら(寺院やコミュニティに受け入れられたら)、次に、正式に修行を始めるための入門(得度)式に参加します。

この儀式を通じて、僧侶として守るべき戒律を受け、尼僧としての生活が始まるわけです。

得度後は、仏教の基礎教義、瞑想技法、経典の学習など、僧侶としての基礎を固め、日常の作務(寺院の雑務や清掃など)に従事し、精神的な鍛錬を積み重ねます。

基礎修行を経た後は、さらに深く仏教の経典や教義についての学習を行い、多くの宗派で重視される瞑想(座禅など)の実践を深め、心を鍛え、悟りに近づくことを目指していきます。

この他にも、地域社会での奉仕活動に参加し、仏教の教えを日常生活に生かす方法を学んだり、葬儀や法事の執行、教育活動も行うなど、目まぐるしい日々を過ごすことになるでしょう。

人によっては、特定の修行や研究を深めるために、他の寺院や修行場で研鑽を深めることもあります。

3.継続的な学びと実践の覚悟

女性がお坊さんになるための最後のステップは、覚悟を決めるということです。

お坊さんになったら命尽きるまで学びと実践の繰り返しなので、そのための自己研鑽を惜しまない・サボらないということですね。

お坊さんは、自己の精神的な成長を追求しながら、他者への奉仕を通じて社会に貢献することが求められるわけですから。

お坊さんになるための主な修行内容は?

女性にしろ、男性にしろお坊さんになるための基礎的な修行の内容は、主に以下の三つです。

  1. 読経
  2. 写経
  3. 座禅

順にみていきます。

読経

お坊さんの修行の内容一つ目は、読経です。

読経とは、仏教徒が経典を読唱することです。

経文を読み上げることによって、仏の教えを理解し、実践すること、そして仏の功徳を積むことが読経の目的です。

写経

お坊さんの修行の内容二つ目は、写経です。

写経は、仏教の修行の一つとして、古くから行われてきました。

写経の効果としては、以下のような点が挙げられます。

  • 心を落ち着かせる
  • 集中力を高める
  • 忍耐力を養う
  • 字が上達する

お坊さんが写経をする理由は、これらの効果を期待するだけでなく、仏教の教えを深く理解し、実践することによって、悟りへと近づくためです。

毎日少しずつでも続けて行うことで、心と体の健康に役立つだけでなく、精神的な成長にもつながるのだと思います。

座禅

お坊さんの修行の内容三つ目は、座禅です。

座禅は、仏教の修行のひとつであり、精神統一や瞑想を行うための方法で、悟りを開くために必要不可欠なものです。

座禅には、集中力の向上・ストレスの軽減・自律神経のバランスの調整といった効果があるとされ、これによって、雑念や煩悩を払拭し、心を澄ませることができます。

人が生きていく上で感じるストレスや負の感情に振り回されないようになるわけですね。

また、座禅は、自らの内面と向き合うための機会にもなります。

これにより、自己の成長や悟りへの道を歩むためのヒントを見いだすことができると考えられています。

このように、座禅は、仏教徒にとって重要な修行であるということです。

まとめ

女性がお坊さんになる方法をまとめました。

お寺の中には、女性のお坊さんのみで構成された尼寺もあります。

そこで勤務する女性たちは、救世(世の救済)のため日々精進しています。

寺院の経営者たる女性住職ともなれば、そこに至るまで数十年単位の勤務歴が必要です。

加えて、お寺の業務には就業時間が存在しません。

お葬式の依頼が突然来たりしますから、たとえ夜間であっても対応しなければなりません。

以上のように、女性がお坊さんになる道のりは、私たちが想像するより遥かに険しいと言えます。

人生そのものが修行と言っても過言ではありません。

仏事にあたることは、忍苦(嫌なことに耐えること)の連続なのです。