日常の疑問

お坊さんが使う道具まとめ!代表的なものから意外なものまでご紹介!

お坊さんは、それぞれのシーンで実に多種多様な道具を使います。

これらの道具は、仏教の教えを説いたり、儀式を執り行ったりするのに欠かせないものであり、お坊さんの身分を示すものにもなっています。

今回は、お坊さんが使う道具の種類と、その使い方についてご紹介します。

儀式や法要で使う道具

お坊さんは、儀式や法要を行う際にさまざまな道具を使います。

これらの道具は、儀式や法要の進行を円滑にするために、また、仏教の教えを説くためにも使われます。

お坊さんが儀式や法要で使う代表的な道具としては、

  1. リン(鈴)
  2. 木魚(もくぎょ)
  3. 線香(せんこう)
  4. 法衣(ほうい)
  5. 念珠(ねんじゅ)
  6. 経本(きょうほん)
  7. 供物台(くもつだい)

などがあります。

順にチェックしていきましょう。

リン(鈴)

お坊さんが儀式や法要で使う代表的な道具一つ目は、リン(鈴)です。

これは、儀式の始まりと終わりを知らせるためや、経文を唱える際のリズムを整えるために使用されます。

清らかな音色は、参加者の心を落ち着かせ、集中させる効果もあります。

木魚(もくぎょ)

お坊さんが儀式や法要で使う代表的な道具二つ目は、木魚です。

木魚は、経文を唱える際のリズムを保つために叩かれます。

仏教の教えを広める「法の魚」という意味があり、眠らずに仏法を説くことを象徴しています。

線香(せんこう)

お坊さんが儀式や法要で使う代表的な道具三つ目は、線香です。

供養の際に焚かれ、清浄な香りで空間を浄化すると共に、先祖や亡くなった人への供養の意味が込められています。

また、瞑想の際に集中力を高める助けともなります。

法衣(ほうい)

お坊さんが儀式や法要で使う代表的な道具四つ目は、法衣です。

法衣は、お坊さんが儀式や法要で着用する衣服のことをさします。

色や形状は宗派によって異なりますが、一般的には黒や紺色が多く、清潔感と格式を表します。

念珠(ねんじゅ)

お坊さんが儀式や法要で使う代表的な道具五つ目は、念珠です。

経文を唱える際に数えるためや、瞑想の際に心を落ち着けるために使用されます。

心を統一することで、精神的な集中と浄化を助けます。

経本(きょうほん)

お坊さんが儀式や法要で使う代表的な道具六つ目は、経本です。

法要や儀式で読誦される仏教の教えが記された本です。

経文の正確な読み上げが求められるため、お坊さんにとって欠かせない道具の一つです。

供物台(くもつだい)

お坊さんが儀式や法要で使う代表的な道具最後は、供物台です。

その名の通り、供物や供花を載せるための台です。

法要の際に、亡くなった人への敬意を表すために使用されます。

これらの道具は、儀式や法要を行う上で不可欠なものであり、それぞれに深い意味が込められています。

仏教の教えや信仰の深さを表現するための重要な役割を担っています。

その他で使う道具

お坊さんが儀式や法要で使う道具をチェックしてきましたが、それ以外にもお坊さんが使用する道具がありますので、そちらも確認しておきましょう!

  1. 払子(ほっす)
  2. 如意(にょい)
  3. 芴(こつ)
  4. 竹箆(しっぺい)
  5. 錫杖(しゃくじょう)
  6. 中啓(ちゅうけい)
  7. 数珠(じゅず)

順に見ていきます。

払子(ほっす)

お坊さんが使う道具一つ目は、払子(ほっす)です。

払子は、柄のついた扇子のような道具です。

これは、身だしなみを整えるのに使われたりしています。

そのほかに、インドの修行僧はハエや蚊などを払うのにも使われるようです。

払子は、儀式や法要の際に、邪気を払ったりする効果があると言われています。

如意(にょい)

お坊さんが使う道具一つ目は、如意(にょい)です。

如意は変わった形をした法具ですが、これはいわゆる孫の手です。

中国の戦国時代に、背中などの手の届かない場所がかゆくなった時に使われる道具として広まって、人生の中で苦しみを取り除く仏教に例えられて如意と名づけられました。

これが、いつからかお坊さんのかゆみを取り除く法具として昇格しました。

芴(こつ)

お坊さんが使う道具三つ目は、芴(こつ)です。

芴とはお坊さんが身だしなみを整えるときに使う法具です。

竹箆(しっぺい)

お坊さんが使う道具四つ目は、竹箆(しっぺい)です。

竹箆は竹で出来ていて、中国の宮廷で罰則を与えるために作られたものです。

長さは1メートルくらいで、弓を半分に切ったような形をしています。

錫杖(しゃくじょう)

お坊さんが使う道具五つ目は、錫杖(しゃくじょう)です。

錫杖は、儀式や法要の際に、音を鳴らして人々の注意を引いたり、害獣に対して追い払ったり、玄関先でお坊さんが来た事を知らせるために使ったりします。

錫杖の長さは、自分の身長が基準だったようです。

錫杖の先端に鉄や銅などで設け、そこに6個の輪を付いているのが特徴です。

中啓(ちゅうけい)

お坊さんが使う道具六つ目は、中啓(ちゅうけい)です。

中啓とは、扇子のことを指しますが、一般的な扇子と違って、骨組みの中央くらいから外側に開いています。

中啓も、芴と同じように身だしなみを整えるために使われています。

数珠(じゅず)

お坊さんが使う道具最後は、数珠(じゅず)です。

数珠は、バラモン教から使われ始めたという説があります。

真言宗だったら、お経を唱えるときに数を数えたり、浄土真宗では、念仏の回数を数えるために使ったりします。

禅宗ではお経を唱えるときは集中して無駄に音を出すのは良くないとされていましたが、現在では左手にかけたり、揉み鳴らしたりするようになりました。

まとめ

お坊さんが使う道具の種類と、その使い方についてご紹介しました。

色々な種類のものがあり、「それ知ってる!」というものから「みた事あるけど名前は知らなかったな」というものまで、あったと思います。

次にお坊さんを間近で見る機会があったら、今回の記事に出てきた道具があるか・持っているか見てみるのも面白いかもしれませんね!