法事の季節になると、自宅にお坊さんを依頼する地域は多く存在します。
その際に、お坊さんをおもてなしする一種の “マナー的なものの存在” があるのをご存知でしょうか?
それは、お坊さんにお菓子を出すとき、そのお菓子の下に敷く半紙(懐紙)のことなんですね。
今回は、お坊さんに出すお菓子の半紙の折り方について詳しくご紹介します。
お坊さんへのおもてなしやお菓子の包装について気になる方は、是非最後までご覧ください。
それでは早速、お菓子の半紙についての紹介に入っていきます!
お坊さんに出すお菓子のおすすめはこちらの記事をご覧ください。
お菓子の半紙って何?
お坊さんに出すお菓子の半紙に使われる紙は、懐紙(かいし)と呼ばれます。
上の画像の白い紙のことです。
懐紙は、お茶の席で主に用いられることが多く、普段あまり目にしたことがない方も多いと思いますので、簡単にその特徴や用途をまとめてみました。
懐紙の特徴
- 素材
懐紙は通常、和紙で作られています。
和紙の柔らかさと吸水性は、茶席での使用に適しており、和菓子の湿気や油分を吸収します。 - サイズ
さまざまなサイズがありますが、一般的には手のひらに収まる程度の大きさが多く見られます。
場合によっては、お菓子の大きさや形状に合わせてカットして使用されることもあります。
懐紙を使う場面
お坊さんに茶菓子をお出しする際に使用される懐紙ですが、用途はそれ以外にも様々あるんですね。
たとえば、、
- 手を拭いたり、口を拭いたりする
- 手紙を書く際の下敷きとして使用する
- なにか小物を包む際の包装紙として使う
- 食事をこぼしても汚れないよう膝の上に敷く
など、日常のシーンでも多用できる万能アイテムといってもいいでしょう。
現代でもお菓子を取り分ける際に懐紙を使うと、ちょっとオシャレに見えるかもしれませんね。
この懐紙を、お坊さんを招く法事や仏事の際に出すお菓子の下に敷いて出す、ということです。
懐紙(半紙)の折り方
お坊さんに出すお菓子の半紙である懐紙は、使われる場面によって折り方が違います。
折り方を誤っているからといって、別に誰かに怒られるわけではありませんが、マナー違反だと恥ずかしい場合もあるので、懐紙の折り方が分からない方は是非ご確認ください。
お坊さんに出すお菓子の半紙の折り方は、懐紙を2つ折りにして、右側の角が上に出るように折ります。
こんな感じですね。
ごめんなさい、懐紙が手元になかったのでティッシュで失礼します。
ちなみに、おめでたい席(慶事)の場合は、逆の折り方をすればOKです。
懐紙を二つ折りにして、左側の角が上に出るように折ってくださいね。
懐紙の色は何色がいい?
お坊さんに出すお菓子の半紙である懐紙は、現在さまざまな色が販売されていて、それぞれデパート、文具屋さんなどで購入する事ができます。
便箋などが販売されている店では、一緒に懐紙も販売されている可能性があります。
プライベートで使用する場合は、好きな色を使っても何も問題はありません。
しかし、仏事や法事、弔事の場合は基本的に無地のものを使用するようにしてください。
無地の中でも白色に近い色が無難と言えるでしょう。
お坊さんに出すお菓子のおすすめはある?
お坊さんに出すお菓子の半紙である懐紙について説明してきましたが、お菓子はそもそもどのような物が良いでしょうか?
これは常識的に考えて、茶菓子であればなんでも構わないのですが、お坊さんが持ち帰る可能性も考慮して、
- 崩れにくいもの
- 日持ちするもの
- 個包装になっているもの
であれば喜ばれると思います。
ただし、個包装されている茶菓子をお坊さんに出す際には、特に懐紙を敷かなくても大丈夫ですので、この点留意しておきましょう。
まとめ
お坊さんに出すお菓子の半紙の折り方をみてきました。
用途によって折り方が違う面も、ご理解いただけたかと思います。
なお、場合によっては懐紙の準備が間に合わなかったケースも考えられますが、特段失礼にあたるわけではありません(使い方を間違えると失礼に当たる可能性はありますが)。
懐紙があればより丁寧という印象を与える事ができるだけですので、絶対必要かと言われれば、そんなことはないですから。
今回の記事を読んで、お坊さんに出すお菓子の半紙の折り方についての疑問が解消されれば幸いです。