日本ではお葬式や法事、そういった節目にお坊さんを見る機会が多いかと思います。
お坊さんは、お寺から給料をもらっているのですが、どこかで聞いたことありませんかね?
宗教法人は非課税であると。
だから、お坊さんってそもそも税金払ってるのかな?と疑問に感じるのは当たり前だと思います。
今回はそんなお坊さんに税金がかかるのか、中でも自動車税がかかるのかどうかについて紹介します。
お坊さんって宗教団体だから無税というのはわかるけど、自動車税って払ってるのかな? https://t.co/6ypm0bMVcd
— ☃432Factory(公式)🇯🇵 (@432factory) August 23, 2016
先に結論から言うと、お坊さんはきっちり自動車税を払っています。詳細は以下本文にてみていきましょう。
宗教法人は非課税というウワサの真相
お坊さんは自動車税を払っていると申し上げましたが、その前に『宗教法人は非課税』という噂について掘り下げてみます。
ちょっと小難しい話になりますが、宗教法人は公益的な活動をしている団体という認識が前提としてありまして。
公益ということは『営利目的ではない活動をしている』ということですから、そこに税金をかけるのは違うという認識です。
ゆえに、宗教法人=公益法人=非課税という図式が出来上がり、『宗教法人は非課税』であるという一般論が、みなさんの頭の中に浸透していったんだと思います。
逆を言えば、宗教法人であろうとも、営利目的で行っている(と考えられる)事業があり、そこから収益を得られているのであれば、民間の会社と同様に課税されるということです
お坊さんと税金の関係
お坊さんは自動車税を払っており、お坊さんの給料や生活にかかる税金は必ずしも非課税ではないんですね。
昔から「坊主丸儲け」という言葉があるのですが、これは、お坊さんは税金を収めなくていいからその分給料が高い、といった考えで、現在でも聞いたことがある方はいるのではないでしょうか。
でも、実際は違うということです。
お坊さんにも納税の義務はあります。
なので、私たち一般人が日常的に支払っている消費税や自動車税を、お坊さんも同様に支払っています。
非課税なのは、お寺での収入です。
お寺は公益法人とみなされており、お寺での収入は公益収入とされ、法人税を払う必要がありません。
お坊さんの納税が免除されている部分は、この法人税なのです。
(ちなみに、お寺の敷地内の駐車場料金は収入事業とされ、納税の対象になります)
また、どれほどちいさなお寺であったとしても、お寺であれば公益法人としてみなされるので、お寺で提供されるサービス(読経、御祈祷、祈願、お賽銭など)はすべて法人税がかかりません。
お坊さんは、給与の法人税が免税になっており、それ以外の個人的な税金は全て課税対象というわけです。
お坊さんだって自動車税、払うさ
チェイサー
ZRX1200R
バリオス61,300円 pic.twitter.com/DLjQbeppvV
— ドリフト僧侶 こまっちゃん (@factory_you) May 11, 2021
お坊さんにかかる税金全てが非課税ではないということが、お分り頂けたかと思います。
まとめ
お坊さんは税金を払っているのかについてみてきました。
お坊さんも私たちと同様に納税をしています。
給与にかかる法人税のみが非課税ということさえ覚えていただければ大丈夫かと思います。
最近では日本人の寺離れも進み、平日は会社員として勤務、土日は寺に行きお坊さんとして修行を積むなんて方もたくさんいらっしゃるみたいですね。
もしかすると私たちよりもお坊さんの方が、何倍もバリバリ働いているかもしれないですね。